2012年01月31日

ユースフォーラムとRS年代の全国組織 #boyscoutj

今年度のユースフォーラムとローバースカウト年代の全国組織について、その公開情報と共に確認していきたいと思います。

2011年はユースフォーラムを実施する年でした。2年に一度。
それが予定されていることもあったのでしょう。日本連盟の今年度計画には、このように記述されています。
http://www.scout.or.jp/_userdata/org/h23plan.pdf
2  青少年 プログラムの見直し、改善を図る 戦略的優先課題:A、C〜D
(1) 段階的かつ継続性のある青少年プログラムとするために、各部門の構成や活動目標などを総体的に見直す。
(2) 「ベンチャースカウト・ボーイスカウト部門のプログラム改定」を図るとともに「求められる青年(スカウト)像」につながるローバースカウト部門の組織、活動等の見直しを行う。

【A.スカウト関連事業】

11.青少年プログラムの充実
(1) 青少年プログラムの総体的見直し
現代社会のニーズに応じた青少年を育成するために、各部門の区分や内容等を総体的に見直す。
(2) ローバー年代の活動の強化・支援
ユースフォーラム等を活用し、青年の意思決定への参画に基づくローバー年代の組織構築を行なう。
以上のような前提のもと、まず、具体的なローバー年代の活動の強化についてプログラム委員会では議論しています。また、ユースフォーラムのテーマと目標として、次のようなことがプログラム委員会で検討され、実施されました。
http://www.scout.or.jp/_userdata/weeklynews/2011/bsnews1107-0518.pdf

結果、決まったのがこんなテーマと目標。

テーマ    「ローバースカウト年代の活動の強化と必要な支援について」
目  標   本フォーラムの目標
     ・参加者が、スカウト運動における意思決定の参画について理解する。
     ・参加者が、テーマに則った討議からアクションプランなどを策定する。
     ・青年加盟員の今後のあり方について、参加者自らで意見を集約し提言する

もともと停滞しているローバー向け施策。だったら、まずローバー諸君にアイデアを出してもらうのが、得策だろうと私も考えていました。

ユースフォーラム当日は、(私たちプログラム委員以外の)ユースフォーラム実行委員を含め、ローバー世代の諸君がこのフォーラムのテーマ・目標を理解し、真摯に議論を進めていきました。1泊2日という短い時間で、さまざまな課題に関する提言の言葉をまとめ、ユースフォーラム参加者全体で最終的な提言としてとりまとめを行ってくれました。

これは、終わったその日の内に県コミッショナー会議に報告され、日本連盟コミッショナーに手渡されています。(9月18日)
http://www.scout.or.jp/_userdata/weeklynews/2011/bsnews1124-0921.pdf

これで、ユースフォーラムの提言は「日本連盟の公的文書」となっているわけです。できたその日に公文書。

直後、臨時プログラム委員会が開催され、ユースフォーラムの事後評価と全国組織設立の準備委員会設置することに向けて、動き出しています。
http://www.scout.or.jp/_userdata/weeklynews/2011/bsnews1128-1026.pdf

もちろん、日本連盟内の手続きが必要となるため、そのための手順がとられています。

スカウト教育推進会議
http://www.scout.or.jp/_userdata/weeklynews/2011/bsnews1130-1109.pdf

その結果、第1回のローバースカウト年代の全国組織設立準備委員会が開催されています。
http://www.scout.or.jp/_userdata/weeklynews/2011/bsnews1137-1227.pdf

今のところの動きはここまで。この内容については、1月14日・15日に行われた、県コミ会議で現状の報告を行っています。

ネットの上の発言を見ていると「まだローバーが知らない」という話が出ています。おそらく知らないでしょう。1月14,15日に県コミに報告、その後の理事会での報告までしかできていないから。それが「組織の手順」だから、どうしようもないです。組織で動く以上、組織のルールに従う必要があります。

しかし、9月18日に提言が行われてから、4か月で原案を作っているわけですから、ものすごいスピードです。県によっては、先日の県コミ会議での報告を元に、もう既に代表選出等を考え、ユースの会議を始めている県もあります。ありがたいことです。

ある人たちは、「それはユースフォーラム参加者の議論だ」と言います。
そうです。ユースフォーラム参加者の議論と提言です。日本連盟が「ユースフォーラムで議論して、提言してね」といったから、「こうしたらいい!」とユースフォーラム参加者が提言してくれたのです。これをきっかけとして、プログラム委員会で議論が始まり、提言を実現する作業が行われていることをご理解ください。

ある人たちは「これじゃあ、一部の意見だ」といいます。
冷たい言い方になりますが、そもそも、全部の意見って何ですか?「一部の意見だと主張する方々の意見」は既に一部の意見じゃないんですか。一部の意見を採り上げてはいけないとなったら、もうひとつの「一部の意見」をとりあげるわけにはいかなくなっちゃいますから、発言自体が自己否定になっちゃってますよ??

私は、ユースフォーラムの意見が一部の意見であることを認識しています。

だからこそ、一部の意見と別の意見がしっかり議論する場が必要だと思っています。そして、それを考えるには、公平で公正な「意見を言い合える場」を作っていくしかないと思います。それが全国組織になると考えています。それこそローバーがやるべき議論です。

もちろん、それがすぐにできるとは私は思っていません。紆余曲折があって、様々な議論があるでしょう。しかし、議論する場を作らない限りは、一番最初の議論すらできないのです。さっさと組織を作って、「ローバーが自分たちで議論する」段階になってほしいと思います。

ある人たちは「別に全国組織はいらない」といいます。
自分たちのことを、日本連盟に問いかけなくていいの?日本全体で考えることは特にないの?
特にそういうことがないなら、全国組織自体を否定する理由もないですよね。というか、いらないと考えている人の大半は、そもそも黙っているんですけどね。


もともと私がローバーに求めるものは「自治」です。
世界中、どこを見回したって、100%の自治なんてもんはありません。地方自治ですら、様々な障害がある。

だからこそ、ベンチャースカウトまでで、修得科目といった「指導目標」などの考え方を終えたローバースカウトは、まさに「ローバー(=さまよう人)」として、自治の在り方をその場所・そのメンバーによって様々な形で体験していく必要があるのだと思います。少なくとも、これまでのローバーはそういう思想だったはず。橘章などのローバー向けのアワードが実現しなかったのはそういうことなのだと思います。つまり、大人が押しつけたって、ローバー側が受け取ってくれないってこと。

また、グループで意見をとりまとめる等の「自治の過程で体験する様々な出来事」は、本人が社会に出たときに有用であるばかりでなく、社会にとっても重要なことばかり。いわゆるスカウト技能とともに「良き社会人」には必須の能力だと私は考えています。

たまたま私は修士課程の大学院生を30代で経験したのですが、そのときに感じたのは、卒業までに必要な科目がほぼ決まっている大学生と、自分で選ぶ選択肢がとても広い(というか単位に関係なくどんどん講義に参加するような)大学院生の違いが、ベンチャーとローバーの違いなんじゃないかと考えています。自分の研究フィールドを持ち、そのための「指導教官」は、同じ研究フィールドでさえない場合もあるような感覚は、まさにローバーの自治のイメージでした。定まった「期間」とある程度の方向性さえあれば、ローバー年代の皆さんは、「自治」に関して普通にそのようなことが可能なんだと「大学院」というシステムを見ていて感じました。

更に、その年代。大学生から大学院修士というのは今のローバーとほぼ一緒なわけで。その世代に必要なものとして、「自治」があると強く感じました。

B−Pはローバーのために「Puddle Your Own Canoe」という言葉を残していますが、これはまさに「自治」という言葉を表しているわけです。自分のことを自分でしろってことで。ローバーリングツウサクセスの表紙画にだまされちゃいけない。「Puddle Your Own Canoe」という言葉には別にCANOEの大きさは書かれていないし、「YOUR」という言葉は複数形でもある。「あなた『たち』自身のカヌー」をこいでいいのです。前を向いて、「自分の目標』に向かっているのであれば。

少年団日本連盟初代総長の後藤新平は「自治三訣として「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そしてむくいを求めぬよう」といっています。これは当然、個人だけではなく、グループにも当てはまる言葉でしょう。まさに「自治」。

じゃあ、自治のための「ローバーの意思」がどのように実現するのか、ということが問題になります。

つまり、一人一人のローバーは意思を持っていますが、ローバー全体としてどのように考えていけばいいかを、ローバーが考え、実現に向けて「自治」を行う場所が必要なのだと思っています。現在、地区、県連盟では自治を実現できるところがありますが、全国的にはない。

だからこそ、全国組織が必要であるという認識をしています。

そして、全国組織で議論を進めることが、ローバーの対する日本連盟の施策の転換につながると思っています。遅々として実現しない青年参画は、全国組織での議論とともに「ローバー自身が」解決してくれる可能性が高くなると思っています。

ちなみにここでは「全国組織」という言葉を使っていますが、準備会議での検討の段階で「『会議』が適切な用語じゃね−の?」という話になっています。


で、私は一時期、次のような記事を書いています。
http://riics.seesaa.net/article/43378026.html

この記事は、この前の記事のコメントに対するコメントとして作ったものです。
この記事だけを読んで「全国組織がいらない」と判断する人のために、私はFACEBOOKで次のようなコメントをしました。
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実は私自身、ローバースカウトの全国会議って、何をするのか疑問視していました。
http://riics.seesaa.net/article/43378026.html

しかし、例えば、facebookを使って全国的に情報交換をしていくだけでもずいぶん活動が活性化すると感じています。特にこのグループに参加して、とてもそのように感じています。

それを、全国的に始めてあげればずいぶん変わるのではないか?
そのように期待してます。そして、それを「ローバー自身で」決めることができたら、素晴らしいと感じています。そのステップとして全国会議で各都道府県連盟の代表ローバーに自分たちのことについて議論してほしいと考えています。
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つまり、「問題を解決する方法が確立したから、全国組織、いいんじゃない?」と、私は新たに判断し直していると言うことです。きちんとこの記事のコメントとしても書き込んでありますから、御確認ください。

この全国会議がうまく進むと、多くの手続きを省くことができる可能性があります。たとえば「SNSが公式文書連絡方法だと全国会議で定義できれば」、様々な情報がSNSの中でローバー同士・メンバー間でやりとりできます。

もともと日本連盟理事会以外でも、各県連理事会、地区委員会等に「青年参画」の考えから、青年代表者がメンバーとして規程上入っていながら、しかし実際には選出されていない現実もあります。ローバー同士のやりとりで、ローバーがしっかり自分たちの「自治」を進めてくれれば、仕事を分担して、青年代表として各種会議のメンバーとして情報交換することが可能。少なくともローバーは自分たちの考えをしっかり作ることができるはずだと期待しています。

posted by 黒澤岳博 at 22:07| Comment(5) | TrackBack(0) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月10日

熟議とかワールドカフェとか #boyscoutj

熟議の手法を使ったベンチャーフォーラムはいかがでしょうか?
http://jukugi.mext.go.jp/

おそらく、やることは変わらないんだと思うんですが、「熟議をしています」と主張できる感じがいいのではないかと。文科省の流れにも乗っていることになるわけですし・・・。

手法としては、ワールドカフェと呼ばれるものを使うととても便利です。
http://blog.livedoor.jp/yasuyasu1976/archives/3927298.html

ローバーやベンチャーに求められているフォーラムの手法について日本のボーイスカウトの中で確立しているものがないのが現実のうに感じます。先日のユースフォーラムの際も、若手実行委員の皆さんがこれまでの経験を元にかなり苦労して作り上げてくれていました。このような経験をもっと広めていく必要があると思うのですが、それも難しい。だったら、議論を進めるための手法を前もって決めてしまえば、全国的にも活用できるはず。

その意味でワールドカフェは有益であると考えています。

posted by 黒澤岳博 at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月12日

CJK2010プロジェクトへの協賛のお願い

ご無沙汰している財部さんからメールをいただきました。なんと財部さん、今年のcjkプロジェクトの責任者になったとのお話だったんです。
http://www.scout.or.jp/j/info/intl/application/h22/h22cjkSaibo.pdf

うーん、たいへん。財部さんがアクティブに活動しているのはいろいろなところでおはなしをお聞きしていたので知っていたけど、責任者として活動するとなると、いろいろ考えなければならないこともあり・・・。

で、彼からのメールはこんな感じ(抜粋)でした。
このCJKプロジェクトとは、China Japan Korea Projectと言いまして、日台韓の三カ国の
ローバースカウトが協働しフィリピンで様々なプログラムを展開しています。大きな柱として
は、PHC(予防啓蒙活動)や環境教育に加え、世界のスカウトとの友情をはぐくむといいう
プロジェクトになっています。

私自身も3年前に参加し、大きな影響を受けました。これがなければ、BSAのキャンプス
タッフに参加しなかったと言える位、国際的なスカウティングに目覚めたきっかけでした。
今年も3カ国30名弱のローバースカウトが8月下旬にフィリピンに集い、約10日間同じ
釜の飯を食べプロジェクトを実施しています。最高のパフォーマンスを出せるよう私も努力
していきたいと考えています。

また今回、日本派遣団が実施しなければ、General Project Managerスペシャルプログラムと
してWTWと関連した手紙交換を3カ国のスカウトと日本のスカウトでの橋渡しになればと
作戦を練っています。

今回、黒澤さんに資金的・物質的なサポートをお願い出来ればと思いメールをさせていただ
きました。
現地でのプログラム経費、参加者に支給するワッペン代、事後集会の交通費などこれから多
くの経費を見込んでいます。

サポート頂けましたら、ほんの気持ちではありますがCJK2010ワッペン、ステッカー
を後日送付させていただきます。
うーん、うまい。こんなアプローチされちゃったら、できるお手伝いはしたい。
ジャンボリーの隊長が決まってひしひしと感じているのですが、お金なんてもんはあればあるだけ安心ができる。特にプロジェクトリーダーや責任者になれば、お金のことで悩むのは出来れば避けて、本来の活動に力を入れたいもの。チームワーク促進のために、自由に使えるお金があれば安心材料は増える.

そこで、財部さんに「今回の話、ブログで紹介しちゃっていい?」と相談したところ、快くご承諾をいただきました。きっとこのブログの読者のみなさんの多くは、こんな話を聞いちゃうと意気に感じてご協力をいただけると信じております。
もし、cjk2010プロジェクトにご協力いただける方がいらっしゃいましたら、次のメールアドレスまで、ぜひご一報をよろしくお願いします。sobaboy@cjk2010.com

財部さん、もちろんジャンボリーにも参加しますので、そちらでおはなしをお聞きするのも面白いと思っています。現地からは下記のブログで活動報告してくれるということです。
http://www.sobaboy.net/

わたし?
威張れるような金額ではありませんが、協力させていただきました。それと、ここでのPRでご協力になればと思っております。NPO業界では「ファンドレイジング」が新たな流れとなっています。ボーイスカウトにおけるファンドレイジングの一つの試みとして、みなさんにご協力いただけると嬉しいなと思っております。

posted by 黒澤岳博 at 23:31| Comment(4) | TrackBack(0) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月12日

国際キャンプスタッフ派遣報告書

明大ローバーで福岡18団ローバーの財部憲治さんと、ふとしたきっかけからお知り合いになるチャンスがありました。彼は、2008年度の国際キャンプスタッフ派遣でアメリカに行っており、報告書が出来たとのお話を先ほどいただきました。

せっかくお話をいただいたので、「黒澤のブログで紹介していい?」とお話ししたところ、快諾をいただきました。

で、次のファイルがその報告書です。

ICSP2008.pdf - 4.6 MB

雑誌風のレイアウトがとっても読みやすい。財部さんの経験を、後輩諸君も追体験できるんじゃないでしょうか?ベンチャー諸君にもお薦めの報告書です。

posted by 黒澤岳博 at 23:11| Comment(0) | TrackBack(1) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月18日

青年参画

様々なところで、青年参画が言われてますねえ。でも、残念ながら、結局日本のボーイスカウトではほぼ「お題目」といってもいいんじゃないかなあ。

で、つらつらとイギリス連盟のサイトを見て、びっくり。トップ画面に「blogs」って言うコーナーがあったんです。
http://www.scouts.org.uk/

よくよく読んでいくと、青年参画の一環として英国内各地で活動を続けるスカウト関係者のブログを紹介しているんです。ローバー年代(「ネットワーク」というプログラムになっているようですね)や指導者などのブログを連盟公式サイト内で紹介しているわけです。
http://www.scouts.org.uk/blogs

いや、好き勝手なことをぬかすこのブログを紹介してほしいとは思わないけど、すでにブログが広報活動の一環として認められているところが「さすが」と思わざるを得ませんでした。

posted by 黒澤岳博 at 20:21| Comment(4) | TrackBack(0) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月30日

ローバーの全国組織って、何するんだろう???

>sokoさん

ごめん、ながーくコメントしちゃいます。
sokoさんには申し訳ないけど、私は全国組織というものが機能しないと感じています。
前の記事でローバーについて触れなかったのも、実は「作ってもきっと自団のローバーには大した意味が感じられない」と思っているからです。

理由として、次のようなものが思いつきました。

●1 多県連にわたる海外「派遣」は基本的にはない

sokoさんがあげている他県連にわたるローバーの海外派遣の例は、PAX4hyper以外に想定できないです。なぜなら、「派遣」 は各団・各地区・県連で行くものだから。だから「派遣(=代表として海外に送られる)」なんです。通常多県連の場合、それはそもそも 「日本連盟派遣団」なのだと思います。

これまでの定義だと「派遣」は「組織を代表して海外に行く」わけで、「自分たちで海外に行く。代表として認めてくれ」 というのは派遣ではないと思います。

sokoさんたちがずいぶん苦労している過程は、外から注目してみていたのですが、pax4hyperでやろうとしていたことは、 全国組織的に見ても「派遣」じゃない。
そもそもpax4hyperがボーイスカウト組織内の「単位」として成立していないのだし・・・。結局、 ボーイスカウト組織的には各ローバー・スカウト指導者の自主的な活動としての「海外旅行」なのだと思います。

だから、それを派遣としてとらえてもらおうということ自体が、制度利用上無理があったんだと理解しています。

で、その解決方法は、海外に行くときの認証方法で「海外旅行」の項目をもっと柔軟に運用できるようにすればいいだけ。 「ローバーの全国組織」を創設すれば解決するというものでもないし、現状を見ても、この「柔軟な運用」は余り活用されないと思います。 そんな形で海外に行こうとする人、あんまりいないから。

だって、自分たちで決めた旅行先に行くのに「自分は日本の代表だ」と行っていくのは無理があるでしょ?
招待があったり、代表としての組織の意志決定があって初めて「派遣」になるのだと思っています。そして、だからこそ、 派遣の意味があるのだと思います。そうすると、手続きが煩雑であることは、どうしようもない話なのだと思います。


●2 そもそも全国規模で活動するローバーがそんなにいない

 これまでは全国規模の活動の母体として、大学ローバーや会社ローバーが想定されていました。つまり「別途団を作る」。全国各地から、 大学や会社に集まったローバーが団登録をして活動していました。
 これにより、これまでは「団としての共同意識」を確保しつつ、組織登録上の問題をクリアしてきました。

昨年度のモンゴルプロジェクトでは「新宿2団(=早稲田ローバー)の事業に他団のスカウトが参加した」 という形式をとっていましたよね。結局「多県連の混成集団」として認められている大学ローバーと同等の「目的別の団」 のようなものが認められちゃえばクリアできちゃったお話です。

そうすると、別に全国組織なんてものは必要ない。活動ごとにアドホック集団を形成し、登録して行けばいいだけの話です。 団登録制度の改正で済む話。それも、大学ローバーや会社ローバー、地域ローバーの発団が認められているのだから、「登録します」と言って、 地域で認められれば改正すら必要なし。

で、全国組織で活動するローバーって、いったい何をするんだろう?
全国組織であるメリットは「全国組織で活動がオーソライズされている」と言うこと以外にはないわけだから、会長等役員が「組織を代表して」 何かの会議に出席することはメリットであるとして、それ以外のローバーには明確なメリットはないように思えています。

だって、結局全国組織にオーソライズされないと地元のローバーも「全国組織の活動」として認められないわけだから、 手続きとしては結局同じ。むしろ「地元の団にオーソライズされる」手続きの方が簡単(「よろしくお願いします」 と隊長や団委員長にお願いに行けばいいだけ)。

活動の活性化をねらうのだったら、全国組織を作るよりも、むしろできるだけ多くの「判断材料」 がローバーに提供されることの方が重要で、それぞれの事業に参加する判断をローバーにしてもらうことが必要なのだと思います。


●3 全国組織ができることによるメリット・デメリット換算

全国組織によるメリットを享受できるのはいったい誰なんだろう???
で、そのメリットって何なんだろう???

でっかい組織を作れば作るほど、その運用は大変になってきます。インターネットなどでこれだけ情報の共有が可能になってきたら、 組織よりもむしろ「情報共有による活動の活性化」の方が重要だと思います。

全国的な組織運営を意識した段階で、木っ端役人な私には次のような細かな疑問がわき起こってきます。

・全国組織を維持するために、事務局費の中の交通費が使われるのはどうだろう?
・登録は? 一人一人が書類を書くことになるのだろうか?
・登録したスカウトに対し、連絡を取る郵送料はどうなるのだろう?  はがきを1枚送るのにローバーが1000人いるとそれだけで5万円かかるんだけど・・・。

おまけに、おそらく代表・副代表は調整のために全国を回りまくらないといけないわけで、時間も費用もとんでもないことになる。 そんなの今更意味があるんでしょうか?

と考えていくと、全国規模で活動する「十数人」のために、組織を全国にするということになり、そのセンスが理解できません。 全国で動こうという人間は「情報だけ」行き来すれば「組織となる必要」ないように思えます。


●4 意見の集約が不可能

 全国会議と聞いた瞬間、私には「この情報化社会で、ローバーが今更全国規模で集まって、何を『決めよう』って言うんだ?」 という疑問しかわいてきませんでした。

 意見の集約をすることなく、全国の判断を、一部の人間で決めているのだったら、全国組織自体がナンセンス。じゃあ、 実際に全国のローバーの意見を集約することができるのか?

対象となる地域があまりに広すぎて、ローバーの意見の集約は会議レベルでは無理。 アンケートとるようなことになるんじゃないかなあと感じました。

そのときに全国会議ってどんな意味があるのか、私には理解できませんでした。

むしろローバー各自の判断のために情報提供を活発に行うことが重要で、そのための組織内情報流通の方が重要。全国組織じゃ、 情報共有は進まないと思います。

ユースチャンネルが活性化されれば、意見書き込むやつや書き込むし、アクセスすらしないやつは意見すら出さない。 全国組織はいらないでしょ?と私は感じています。


●5 対外部性について

ローバーが全国組織になったって、組織の事情を知らない外部の方々はぜんぜん意識してませんし、現時点でも「ローバー」で通じます。 というか、そもそもローバーについてわかってないわけだから、言葉として「自分はローバーです」 と名乗ったところでコミュニケーション的には×。相手の立場に全く立っていない発言になってしまいます。

助成等を受ける際にしても「これは全国規模の活動です」と言うことは重要であっても「全国規模の組織がやっています」と言うことは、 今更意味がないでしょう。
小さな規模のNPOが大きな規模の事業をやっていることはごくふつうの現状であることは、言うまでもないところですよね。
ってことで、国内なら問題なし。

じゃあ、海外スカウト組織との連携の際はどうか?

これまで通りで、いいんじゃない?
これまでだって、全国組織がないまま代表が決まり、意見を提出してきたはず。 これまで通りでは全国のローバーの意見が反映されないかもしれないけど、組織を作ったところで上記のとおり組織的な集約が行われないのなら、 結局意見は反映はされません。

毎回代表を決めるために全ローバーが投票するというのはあり得ない時点で、現状通りが実情にあっていると思います。

 

●6 すでにボーイスカウト日本連盟では全国会議は破綻している

全国会議が全国大会になってしまった今、ボーイスカウトの組織において「代議員制ではなく、全体の意見を集約する」手法はありません。

で、「指導者の集まり」でできないことをローバーに求めるのか?そしてその組織の中でローバーは何を決めていくのか???

日本連盟としては「日本連盟の意志決定」のために代議員制が必要なのだと思います。全団委員長が集まって議論したところで、 日本連盟全体の方向性は定まらないだろうし、その議論をまとめることは事実上かなり不可能になってしまうため、 代議員制が必要になるのでしょう。

その分、各県連盟は「独自の連盟」として独立した運営を行っているわけだし、その連盟の中での意志決定のため、 地区委員長が代表理事として理事会に参加し、地区の意見を集約しています。県連総会には団委員長が参加するわけだし。

また、県連盟の中で「代表を誰にするか」といった手続を行っていますので、代表決定の手続きも成立しています。

で、ローバーの全国組織を代議員制にして、どんな意味があるのか?

私には、その意味を理解できません。だいたい、「各地区・各県連のローバーを『代表して』参加するローバー」「各地区・ 各県連のローバーの意見を集約して全国会議に参加することが可能なローバー」と言うのが想定できるのでしょうか?

いわゆる鍋ぶた型の組織を全国的に作るのなら、「それ、どうやって最前線のローバー情報を集約したり、情報を共有したりするの???」 という疑問が起きるし、ピラミッド型の組織を作るのなら、「また県連ごとの代表や地区ごとの代表を決めるの??」という疑問が起きてきます。 結局どれも組織のための組織になっちゃうんじゃないかなと感じます。

手続き上の代表を決定していく過程が面倒であることを痛いほど知っている木っ端役人としては、そんなことローバーにさせて、 手続きのために疲弊していくのを見るのは忍びないと思っています。


●7 結局歴史的に世代を超えられなかった過去を日本のローバーはもっている

各期ローバー会議が各代内で連携をしつつも、世代を超えた連携が難しいというのは、 結局ローバーの実情を語っているのではないかと感じています。また、 ローバー会議から発信した施策は結局有効な形でローバーに広がっていなかったように思えます。 ローバー同士がうまく連携できるようになっていければよかったと思うけど、全国的に見て「ローバー会議の意思が全国ローバーに広まった」 とはいえないでしょう。

少なくとも過去のローバームートやローバー全国大会などのあとの「世代ごとの連携」を考えた場合、 結局個人的なつながりは残っていくけれども、全体としてのつながりを続けることは難しいと判断せざるを得ないのではないかと、 私は考えています。

そうすると、全国会議も結局世代の連携を超えられず、毎回毎回同じ議論を繰り返すことになりゃしないか?それも 「全国会議の運営のための議論」を繰り返してしまうように思えます。

たとえば、私の周りの現状で考えちゃうと、大学ローバーは「世代を超えたつながり」を確保していたりするわけで、そう考えると、 発展性は全国会議よりも大学ローバーのような「アドホック集団」の方が確保できるのではないかと感じています。

よく地区ローバー隊を作り、隊登録するところがあるけど、それも一緒。結局「仲間意識が強い集団」は「地域」や「興味」 が同じじゃないと難しいのだと思います。地域性や興味を飛び越えてひとっくくりに「ローバー」と言ってしまっては無理がある。 そもそもローバーがひとくくりならば、すでに組織なんかなくても、世代を超えてローバーとしての共同体験や、情報共有が存在しているはず。 (私が、現役ローバー諸君に対してシンパシーを感じているのはまさにそのレベルだし、 他大学ローバーOBの皆さんやローバー経験者の皆さんとフランクにお話ができるのも、ローバーであったおかげ)

そんな感情的・精神的なレベルの共通体験を踏まえても、それをかるーく乗り越えるくらい、全国会議は「運営の困難さ」 を持っているように思えます。


● まとめ1

もちろん、ワールドワイドな活動をローバーがやってくれるのは頼もしいし、個人的にもおもしろそうだと思います。 息子にも是非そうなってほしい。息子本人がどう思うかは別として、私はかなりあこがれます。

だけど、すべてのローバーが海外に出て行くことを考えているわけではないし、全国レベルでの活動を望んでいるわけでもない。

と考えていくと、全国会議を設置するよりも、情報伝達経路だけをショートカットできる手段を考えたほうが現実的。問題解決のために 「制度改革」を行うのは、この場合本末転倒。

これまでのローバーが、どれだけ苦労をして全国的なつながりを作ろうとして、結局数年で終わり、 継続的なつながりを構築できずに終わってきたかを見ていると、実体的な動きとして、全国会議が「有効に成立する」とは思えませんでした。


● まとめ2

また、全国組織を作ればsokoさんが提示する問題が解決するとも思えません。

sokoさんが提示した問題は、海外派遣も情報伝達も資金確保も「組織の手続き」の問題でしかなく、 それをpax4hyperでやろうとしたから無理があったというだけの話であると感じます。通常の「団」の海外派遣等を考えれば、 たいした問題じゃありません。すべてごく普通に行われていることです。

派遣員が定数に満たないと言うことも、「派遣」自体に魅力がないという現実があるのではないかとさえ考えています。 そこまでの必然性を感じて活動しているローバーが果たしてどれくらいいるのか。
「派遣を知らなかったから参加できなかった」というローバーが統計的に圧倒的多数を占めるのであれば、それを理由に「全国組織設置」 を考えるのもまあ「あり」かもしれないけど、それが理由だというのなら、ホントにそうかどうかしっかりアンケートや統計を取るなどを行い、 確かめることの方が先だと思う。

「海外」というだけの視点で見てみると、行ける人は旅行でいけるし、いけない人は「派遣費用」を確保するのがすでに大変なのです。

情報共有だけなら、技術的には今すぐにでもできることです。情報も至る所に存在しています。あとは「誰が、どのように発信するか」 を決めるだけの話です。組織を新たに作る必要はないと思います。


● まとめ3

結果として、私はローバーが全国組織である必然性を理解できません。

むしろ、もっと柔軟な形で登録が可能な「団」を発団できるようにしていった方が、アドホック集団を取りまとめられていいと思うし、 もっと実効性があるのではないかと感じています。

例えば、アウトドア用品の生協「REI」では、全会員にはがきを送り、そのはがきによる投票で理事長を決めていました。 その数おそらく数万。日本にいる私にまでその投票用紙が配布されてくるのを見てびっくりしましたが、そこまでする気がなく、 日本的な代議員制で終わらせるのであれば、結局全国のローバーの意見を集約するというのは難しいと思います。

地方公務員だからということでもないのですが、地方分権の重要性がうたわれているこの時代に、中央集権的・中央一元的な手法は 「細かなニーズに合わせた対応」ができなくなり、結局破綻するだけだと感じています。

地域のローバーが「全国組織が必要だ」と意見を盛り上げて始まったというのならともかく、そうじゃないのならば 「組織のために組織を作る」ことになり、私には効果があまり感じられないのでした。

posted by 黒澤岳博 at 21:59| Comment(42) | TrackBack(3) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月18日

大学ローバーのイメージ

同志社ローバーの再興で、「大学ローバーに関する意識」について、田中祥介さんから下記のようなコメントをいただきました。

我々オジサンサイドとしては、対スカウト組織に対するアピールが主要課題です。
 意見をやりとりするなかで、このような意見がありました。
 「県連・地区・地域団の指導者のなかには、大学ローバーについて好意的にみていない人もいる。原隊でキーパーソンになるようなベンチャー・ローバーほど、手放したくないのではないか」
 うーん、確かに。実体的にアウトドアクラブ化した「大学ローバー」ってありますし、地域のスカウターからしたら「実態が見えない」のも事実でしょうしね。
 関西で現段階で存在する大学ローバーは、京大、龍谷、京産、京都外国語、立命館、近大、関学の7つだったと思いますし、私自身、地域団のリーダーの立場でみた場合、「存在すら意識されていない」のが実感です。
 スカウト組織(県連・地区・団)に対するアピールについてご意見ください。

私自身が大学ローバーだったのですが、原隊でも同時に活動していましたので、あんまり意識していなかったのですが、やっぱり「大学ローバーって、どう?」みたいな話ってあるんですかねえ?

スカウティング研究センターのイベントとして、これまで「日本の大学ローバーはなにをしてきたか」や「ローバーリングの現在と将来」などでローバーの活動について様々な検討を試みてみましたが、「大学ローバーに対するイメージ」や「大学ローバーの弊害」などについて考えてみたことはありませんでした。

皆さんのご意見をお伺いしたいところです。いいイメージでも、悪いイメージでも、「違う?」ってイメージでもOK。とにかくどのような印象を持っているかをお聞かせいただけるととても参考になります。コメント、よろしくお願いします。

もちろん、田中祥介さんの疑問である「ローバーに関して県連、地区、団に対するアピール方法」についても、是非ご意見をよろしくお願いします。

posted by 黒澤岳博 at 21:03| Comment(23) | TrackBack(0) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月26日

同志社ローバーの再興

先日の関西学院大学スカウトクラブに続いて、同志社ローバーも再出発の動きがあるという情報をいただきました。

同志社大学スカウトクラブOG・OB会
http://outdoor.geocities.jp/doshisha_scout_club/index.html

同志社ローバーについては、1997年に開催されたシンポジウム「日本の大学ローバーは何をしてきたか」でその休隊にいたる流れをご報告いただいておりましたし、第12回スカウティング研究集会では、同志社ローバーOBで、同志社大学教授の黒木保博先生にも大変お世話になりましたので、できることがあればお手伝いさせていただきたいと考えていました。

そして、先日、同志社ローバーOBでスカウティング研究センター運営会員の田中祥介さんから、上記サイトと再出発総会に関する情報提供をいただきました。

来たる1/27に京都弥生会館(京都市中京区)で同社大学スカウトクラブOG・OB会の「再出発総会」が開かれることになり、「(仮題)日本のスカウト運動の現状と課題−ユース部門を中心に」として、篠田常生氏(同志社ローバーOB、日連教育本部副コミ、京都連盟副理事長)氏をコーディネーターとしたシンポジウムを予定しているそうです。

同志社大学に入学しているローバー・ベンチャーがお近くにいらっしゃいましたら、是非「同志社ローバーの再結成に参加してみない?」とお声かけください。

posted by 黒澤岳博 at 22:26| Comment(31) | TrackBack(0) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月17日

昔の研修所奉仕の思い出・・・。

先日、埼玉県連の理事懇談会が開催されました(まあ、忘年会です・・・)。大変楽しい時間を過ごしていたのですが、その中で、理事のKさんとお話しする時間がありました。

Kさんから「黒澤君、君たちが作った『ハイハイ』って歌、いまでも覚えているよ。印象的だったねえ」なんて、とても懐かしいお話をいただいたのです。

それは、ちょうど20年前のことでした。大学2年の時にBSコース関東第42期の研修所を終えた私は、翌年那須野営場で開催されたBSコース関東第44期の奉仕員としてお手伝いさせていただきました。そのとき、Kさんは隊長として奉仕なさっていました。

研修所開始の前日、スタッフ一同は準備のために会場入りします。早稲田ローバー同期のH君(研修所も同期終了)と一緒に奉仕員として参加した私は、3時くらいに那須野営場に着いた覚えがあります(当時の資料を見たら11時45分に県連事務局に集合してました)。

那須野営場に到着したとたん、私たち奉仕員には上記の歌のきっかけとなる業務が待っていたのです。

関東第44期は、1986年8月21日から24日まで開催されました。どうも、その前の週にも研修所が開催されていたらしいのです。そしてそのコースでは、雨のためジャンボリーテントを撤営できずに終わったようで・・・。

「じゃ、このテント、撤営しておいて」と私たち二人の奉仕員にご下命がありました。その数8張・・・。「ハイッ」以外に返事の言葉が存在するわけありません。

真夏の日差しで8張りのジャンボリーテントと戦う私たち二人。暑かった・・・。そんな中生まれたのが、労働歌「ハイハイ」でした。

最初は「あの状況で、『はい』以外に言える訳ねーよなあ」というH君との会話の中から、「ハイハイ」がキーワードになり、生まれた歌でした。曲は「アイアイ」。「おさーるさぁんだよぉー」っていう、あれです。

ハイハイ(ハイハイ) ハイハイ(ハイハイ) 研修所の奉仕だよぉー
ハイハイ(ハイハイ) ハイハイ(ハイハイ) 明るいおへんじー
ハイハイ(ハイハイ) ハイハイ(ハイハイ) じごーくのしごとぉー
ハイハイ(ハイハイ) ハイハイ(ハイハイ) 研修所の奉仕だよぉー

この歌を大きな声で歌いながら、作業していた私たち。いや、確かにつらい作業だったので、歌でも歌わないとやってらんない。逆の意味で、ノリノリ。初日からそんな作業、へとへとになりました。Kさんは、歌のできたそんな経緯もご存知なわけで、覚えていてくださったことがなんだかとってもうれしく思いました。

で、そんなことを思い起こしながら、当時の状況を考えていたのです。

その時の研修所、BSコースとCSコースが那須野営場で同時に開催されていたのですが、私たちを含め両コースともローバー年代の研修所修了者が奉仕員として参加していたのです。ローバーの活躍の場所がそんなところにあったし、研修所を終えているローバーもそれなりにいたということを思い出していたりします。

posted by 黒澤岳博 at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月19日

100キロハイクの思い出とICT

ユースチャンネルを見ていたら、100キロハイクチャンネルというサイトがあることを知りました。

http://100kmch.seesaa.net/

なんかくやしい。こういうことを14NJでやりたかったんだけど、結局できずじまい。このサイトに掲載されたビデオデータはちょっと「内輪受け」のビデオばかりかもしれないけど、だけど、思い入れとしては伝わると思うんです。来年、100キロ歩くローバーには、100キロ歩く前と歩いた後を「使用前・使用後」のビデオとしてアップしてくれると「ものすごさ」が伝わり、おもしろいと思うんだけど・・・。

そもそも100キロハイクといえば、思い起こせば二十年ほど前、1987年に私自身が運営本部長(あれ、実行本部長だったかな?)として、スタッフのとりまとめを行い、運営をばりばりさせていただいたわけです。私にとっては、とても懐かしい、思い入れのある大会な訳です。おまけに私自身は大学1年生は60キロ地点でリタイヤ、2,3年生は運営参加、4年生は交通渋滞によりスタート時間に間に合わず不参加とあまりにひどい参加経験・・・。

結局大学4年生の時、「自主100キロ」と名付け、同じ年に参加できなかった2名の後輩と勝手に同じコースで1か月ほど後に100キロハイクを実施。ちょうど早稲田大学のすぐ近くを通るルートだったので、早稲田大学の部室出発、ゴールとして100キロ歩きました(確か、その年は96キロのコースだったと思う。ちょっと短かったのね)。

当時、早稲田ローバーでは「人」して認められるためには「源兵衛、ぞうさん、100キロを経験せよ」という言葉がありました。

「源兵衛」というのは、早稲田通りにあった定食屋さんで(今もあるのかなあ?)、「大盛り」を頼むとどんぶりを上下あわせた山盛りのご飯が出てくるのです。その量4合(=飯ごう1つ分)だと言われていました。それを食べきるのが一つめの関門。「ぞうさん」というのは「局部」をゾウの鼻に見立て、内股にゾウさんの絵を先輩から書いていただくという関門。そして、100キロハイク完歩というのが「人」として認められるための3大関門として言われていたのでした。

結局私の代はそのすべてをクリアすることができず、「人」になれないまま、「奴隷」として卒業していきました。私は100キロハイクは上記のような事情から勝手に自分で実施しクリア(と勝手に判断)、ぞうさんもクリアした(していただいた?)のですが、源兵衛を食べきれず(っていうか、トライすらしていない。4合飯なんか絶対食えない!)「人」となれないまま、5年間の大学生活を終えました(つまり、人より1年余分に大学生を経験しているわけで、やっぱり人になれていないわけです・・・)。

今となっては懐かしい思い出です・・・(経験し終えていないので、懐かしくはないんですが)。

ってことで、毎年100キロハイクは、このような熱い(?)思い入れから注目しているわけです。今年も無事終わったようで、なにより。

ちなみに、大学3年生で運営を担当していたとき、同期のT君(あえて伏せておきましょう。このブログをよーく読んでいくとわかっちゃいますが)が100キロ歩き切ったのはいいのですが、あまりの疲労から「ほおっておくとやばい」と言う状況になったことがありました。T君は都内に一人暮らしだったのですが「足が動かず、歩けない」と言うことから、同期5人で協議の結果、埼玉県の我が実家に引き取ることになりました。

彼は100キロハイク後3日ほど我が実家にいたのですが、実家内(団地の一室です)の移動はすべて「ハイハイ」。筋肉痛により、立って歩けないのでした。このため、私は大学に行くのに、T君は我が実家に残り、うちのお袋から3食提供してもらっていたと言うことがありました。20年を経た最近でも、私の母は、ときどき「あのときのT君、動けないのは大変だったわねえ。強引に立たせてあげるわけにもいかなかったんだけど、大学生のハイハイを見るのは、あり得ない光景だったねえ」と言う話をすることがあります。

実は100キロって、人によってはそんなに大変なプログラムなんです。私も自主100キロの後、2日ほど動けませんでした。

posted by 黒澤岳博 at 21:25| Comment(5) | TrackBack(0) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月12日

ユース年代のための新たな試み 関西学院大学スカウトクラブ

先日、「関西学院スカウトクラブ設立発起人」ということで、日本連盟プログラム委員長の上道さんから「関西学院スカウトクラブ発足のご案内」と題したメールをいただきました。詳細はホームページをご覧になった方が確実ですので、ご紹介します。 

http://www3.to/kgrovers

大学ローバーは、「ローバー隊」のみの団であるため、運営上不安定な要素も多いことが予想されます。「関西学院大学ローバース(正式名称:関西学院大学スカウト同好会/ボーイスカウト西宮第19団)」では、残念ながら団組織を維持することができなくなってしまったわけですが、スカウトクラブという制度を利用して再始動となったわけです。

実は「スカウトクラブによるローバー活動の支援」という形に注目しています。うまくすると「地区ローバー・ベンチャー活動の活性化」にスカウトクラブを活用することが可能になると考えられるからです。

現在は所属は各団で、地区・県連内の活動をみんなで集まってやるという形だと思います。特殊な形として、大学ローバーのようにローバーだけの団というものが存在するわけです。今はどうか知りませんが、東京連盟総武地区は、地区ローバー活動の活性化のためだと思われるのですが、ローバーだけの団(江戸川5団だったと思う)があったはず。

ローバー・ベンチャー活動活性化の試みの一つとして、スカウトクラブによるローバーがうまくいくと、(1)一つの集まりとして登録が可能になるので所属意識が高まる、(2)先輩・後輩のつながりがより強くなると考えられる、(3)地区・県連でも活用が可能、(4)ローバー独自の活動の可能性が増える、等の効果が想定できます。

「研究集会の歴史」でご紹介させていただいているとおり、スカウティング研究集会の歴史を語る上で関西学院大学ローバーは重要な位置を占めています。また、シンポジウム「日本のローバーは何をしてきたか −早稲田、慶應義塾、同志社の経験から−」では、上道さんにご登壇いただき、大学ローバー経験者としての立場も含め、様々なご意見をいただきました。

そんな関係からも、是非この再始動を応援したいと考えています。関西学院大学に入学しているローバー・ベンチャーがお近くにいらっしゃいましたら、是非「KGRS、参加してみない?」とお声かけください。

posted by 黒澤岳博 at 23:22| Comment(11) | TrackBack(0) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月23日

空間を超えたローバー経験の共有(なんてかっこいいもんじゃないけど)

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大学ローバーの後輩の結婚式に行ってきました。彼は浦和在住だったので、浦和○団のリーダーとして就職後も活動していました。 その関係で私は浦和○団ではないのですが、浦和○団のみんながいるテーブルにご一緒させてもらいました。 ここに写っているテーブルは全員浦和○団関係者。それも全員浦和○団ローバー経験があり、なおかつリーダーをやっていた経験のある皆さんです。

聞くとみんな研修所修了者で、それも埼玉県連だからみんな那須野営場を知っている。 私自身は彼らとはこれまで数時間しか話をしたことがなかったり、初めて会う人もいたのです。が、スカウト経験と研修所経験でつながりがあるので、 話題がしっかり共有できるのがとてもおもしろかったんです。

「『さんだわら持って集合』とかいわれなかった?突然さんだわらって言われたって、ガンダーラしか思いつかねーよ(全員がゴダイゴ世代)」 とか「『シーターポン』ってsit uponのことなんだってね」とか「『六枚草』っていう草があるんだとずーっと思っていた (もちろんキャンプファイヤーのロックマイソウルのこと)」とか、40歳前後のいい親父がこんな話で大爆笑の数時間を過ごしました。 (全く結婚式とは関係ないネタで会話が進んでいました・・・。)

この共有感、きっとボーイスカウトにとっても重要なんだけど、これをスカウトに伝えられていないのかなとちょっとだけ感じました。 一緒に活動する必要はなくとも「同じ経験」をしていればいいんじゃないかと言うこと。たとえば、 世代を超えても同じキャンプ場に行った経験とかを話し合えるような共有体験があればおもしろいなあと。 そう考えると那須野営場をスカウトが使えるチャンスが増えるとうれしいなと思いました。または、もっと近くにキャンプ場があれば、 そういう経験ができるなとも思いました。

ある意味、東京連盟の皆さんは、同じことを山中野営場で経験しているのかなあ。

ちなみに、さんだわらについては、こちらをご覧ください。
http://members.stvnet.home.ne.jp/kubookada-h/kotonougu.html

posted by 黒澤岳博 at 20:53| Comment(6) | TrackBack(0) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月17日

TOKYOギフピ倶楽部に参加してみました

DSC03597

大学の授業後に時間が間に合いそうだったので、TOKYO東京ギフピ倶楽部に参加してみました。 埼玉県連盟事務局のとなりの建物である浦和地方庁舎の会議室で行われたこのイベントには、15名近くの参加者がすでに集まっていました。

まず最初に、「piece of peace」を斉藤達郎さんの指示のもと、やりました。

一人に1枚、色紙が配られます。それを4等分して、一人で4枚に「平和」について書いていきます。参加者全員の分を斉藤さんがとりまとめ、 読み上げていきます。そして、何となく同じようなものをまとめて、「今日のメンバーの平和の感じって、こんなもん」 っていうのを発表していきました。自分の書いたものが読み上げられるとき、ちょっと恥ずかしい感じもあったりして・・・。

そんなオープニングのあと、埼玉県連盟理事の牛山さんから「スカウティングと平和 〜環境問題の視点から〜」と題した講演がありました。 牛山さんは、現在CONEの副代表理事であるだけでなく、 ESD−J(NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」 推進会議)の副代表理事もしているというのを聴いて驚きました。いろいろなところにしっかり根付いて、 ボーイスカウトをPRしてくださっています。ありがたいことです。

DSC03599 講演は、「B−Pの展望」からB−Pの言葉を取り上げ、B− Pがどのように平和について考えていたかをまず説明。世界スカウト会議などでも「B−Pの発想の本質に立ち戻る必要がある」 といった話がありました。また、スカウティングと環境教育について、ESDでの活動や「もったいない」運動、「ロハス(Lifestyle of Healty and Sustainable)」な生活などを例に挙げ、新たな活動を取り入れていく必要性や他団体との連携の必要性、 それらを展開していくことで、具体的な「平和」につながっていく可能性をB−Pが指摘しているなどの議論を紹介してくださいました。

私はここまでで帰ったのですが、このあと、埼玉ユースの諸君は打ち合わせ、TOKYOギフピ倶楽部の皆さんはジョン・レノンミュージアムへと向かいました。そのあと、 また合流して、牛山さんを迎えて懇親会だったようです。うらやましい・・・。

posted by 黒澤岳博 at 18:25| Comment(2) | TrackBack(2) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月20日

ローバームートのサイト

ローバームートが開催されています。日々の活動について、下記のサイトで報告されているので、是非ご覧ください。

http://scoutmoot.seesaa.net/

様々な活動が行われ、かなりおもしろそう。25日からうちのBS隊が山中野営場に行くので、27日に行ってこようと思うのですが、 今回の報告の資料なんかを置いておいてくれれば見られるんだけど、そうもいかないんだろうなあ・・・。

posted by 黒澤岳博 at 19:49| Comment(4) | TrackBack(0) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月16日

ローバー活動の現状は?

PAX IV Hyperブログ「ローバーの連盟内政治に対する興味」にトラックバックしています。
http://www.paxiv.org/cgi/blog

なんか、黒澤がローバーのころも同じような議論をしていたし、黒澤の先輩達からもいろんな話を聞くんだけど、 結局全国レベルでの活動というのは「画に描いたもち」で終わっているような気がします。私の体験はもう20年も前の話だけど、ごくごく初期 (確か戦前)の大学ローバーが同じような悩みで悩んでいる記事を読んだ覚えがありますし・・・。

早稲田ローバーOBやスカウティング研究センターでは、「日本の大学ローバーは何をしてきたか」http://www.scoutnet.or.jp/~src/roverofunv.htmとか 「ローバーリングの現在と将来」http://www.scoutnet.or.jp/~src/rovering.htmなどのシンポジウムを行い、 ローバーのそれまでの流れについて一応の取りまとめを試みたわけですが、 しっかり継続している活動はどれもある程度プログラムの流れが決まっていて、 それに則って新人さんにその流れに乗ってもらうというようなものなんじゃないかなあ、と黒澤はそれらを読んで個人的に考えています。

プログラムの展開が毎回毎回新たなものを作ると言うことになると、毎回新たなメンバーで0から作り上げなければならず、 手間食って大変というのが実際のところなんじゃないかなあ。これはベンチャーにも言えることだと思うけど。「型」を作ってしまって、 とりあえずそれにはまってもらって、もしそれがいやなら、批判的に改善していくというのがいいように思えます。

結局、原隊・地区での活動の「積み重ね」がないため、全国での活動というのは0から考えなければならず、 思いつきに終わってしまうと言う気がします。1980年代のローバーシンポジウムなどでも「全国的な結びつき」 というのが重要視されてたと思うけど、 結局参加したローバーが自分たちでやった後それが次の人たちに引き継がれずに終わっているというのがこれまでの流れのようです。 「大学ローバー」など、新人が比較的多く入ってきて、伝統的に隊のプログラム展開の流れが出来ていると、 長く続いているような傾向はあるようですが・・・。

「やりたいこと」は、全国にはなく、身近なところにこそあるような気がします。「ローバーは電源である」なんてことばは、 その辺にあたるのかなあなんて思ったりしています。

ローバー電源論に関して、ちーやんはこんなふうに言っています。 http://www.asahi-net.or.jp/~xe6k-nkjm/BS-DATA/chii-yan/chi-y02.html#005参考までに。

posted by 黒澤岳博 at 13:33| Comment(3) | TrackBack(1) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月10日

ローバー部門指導者の情報発信

セイさんとタツロウさんの交換日記にトラックバックしています。

ユースチャンネル(http://www.youth-scout.org/) に対抗する(?)ローバー部門指導者の情報発信を目的としたこのブログでは、東京連盟のローバー指導者の方々の動きが(全部じゃないけど) 見ることが出来て、とても興味深いです。皆さん、アクティブに活動しています。

ローバー上がりの黒澤としては、特に東京連盟の大学ローバーとして活動していたので、なんだか懐かしいです。 「昔は100キロハイクの実行委員長をやったもんだ、うんうん」って、昔話も語りたいくらいです。

posted by 黒澤岳博 at 10:57| Comment(2) | TrackBack(0) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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