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2012年01月31日

ユースフォーラムとRS年代の全国組織 #boyscoutj

今年度のユースフォーラムとローバースカウト年代の全国組織について、その公開情報と共に確認していきたいと思います。

2011年はユースフォーラムを実施する年でした。2年に一度。
それが予定されていることもあったのでしょう。日本連盟の今年度計画には、このように記述されています。
http://www.scout.or.jp/_userdata/org/h23plan.pdf
2  青少年 プログラムの見直し、改善を図る 戦略的優先課題:A、C〜D
(1) 段階的かつ継続性のある青少年プログラムとするために、各部門の構成や活動目標などを総体的に見直す。
(2) 「ベンチャースカウト・ボーイスカウト部門のプログラム改定」を図るとともに「求められる青年(スカウト)像」につながるローバースカウト部門の組織、活動等の見直しを行う。

【A.スカウト関連事業】

11.青少年プログラムの充実
(1) 青少年プログラムの総体的見直し
現代社会のニーズに応じた青少年を育成するために、各部門の区分や内容等を総体的に見直す。
(2) ローバー年代の活動の強化・支援
ユースフォーラム等を活用し、青年の意思決定への参画に基づくローバー年代の組織構築を行なう。
以上のような前提のもと、まず、具体的なローバー年代の活動の強化についてプログラム委員会では議論しています。また、ユースフォーラムのテーマと目標として、次のようなことがプログラム委員会で検討され、実施されました。
http://www.scout.or.jp/_userdata/weeklynews/2011/bsnews1107-0518.pdf

結果、決まったのがこんなテーマと目標。

テーマ    「ローバースカウト年代の活動の強化と必要な支援について」
目  標   本フォーラムの目標
     ・参加者が、スカウト運動における意思決定の参画について理解する。
     ・参加者が、テーマに則った討議からアクションプランなどを策定する。
     ・青年加盟員の今後のあり方について、参加者自らで意見を集約し提言する

もともと停滞しているローバー向け施策。だったら、まずローバー諸君にアイデアを出してもらうのが、得策だろうと私も考えていました。

ユースフォーラム当日は、(私たちプログラム委員以外の)ユースフォーラム実行委員を含め、ローバー世代の諸君がこのフォーラムのテーマ・目標を理解し、真摯に議論を進めていきました。1泊2日という短い時間で、さまざまな課題に関する提言の言葉をまとめ、ユースフォーラム参加者全体で最終的な提言としてとりまとめを行ってくれました。

これは、終わったその日の内に県コミッショナー会議に報告され、日本連盟コミッショナーに手渡されています。(9月18日)
http://www.scout.or.jp/_userdata/weeklynews/2011/bsnews1124-0921.pdf

これで、ユースフォーラムの提言は「日本連盟の公的文書」となっているわけです。できたその日に公文書。

直後、臨時プログラム委員会が開催され、ユースフォーラムの事後評価と全国組織設立の準備委員会設置することに向けて、動き出しています。
http://www.scout.or.jp/_userdata/weeklynews/2011/bsnews1128-1026.pdf

もちろん、日本連盟内の手続きが必要となるため、そのための手順がとられています。

スカウト教育推進会議
http://www.scout.or.jp/_userdata/weeklynews/2011/bsnews1130-1109.pdf

その結果、第1回のローバースカウト年代の全国組織設立準備委員会が開催されています。
http://www.scout.or.jp/_userdata/weeklynews/2011/bsnews1137-1227.pdf

今のところの動きはここまで。この内容については、1月14日・15日に行われた、県コミ会議で現状の報告を行っています。

ネットの上の発言を見ていると「まだローバーが知らない」という話が出ています。おそらく知らないでしょう。1月14,15日に県コミに報告、その後の理事会での報告までしかできていないから。それが「組織の手順」だから、どうしようもないです。組織で動く以上、組織のルールに従う必要があります。

しかし、9月18日に提言が行われてから、4か月で原案を作っているわけですから、ものすごいスピードです。県によっては、先日の県コミ会議での報告を元に、もう既に代表選出等を考え、ユースの会議を始めている県もあります。ありがたいことです。

ある人たちは、「それはユースフォーラム参加者の議論だ」と言います。
そうです。ユースフォーラム参加者の議論と提言です。日本連盟が「ユースフォーラムで議論して、提言してね」といったから、「こうしたらいい!」とユースフォーラム参加者が提言してくれたのです。これをきっかけとして、プログラム委員会で議論が始まり、提言を実現する作業が行われていることをご理解ください。

ある人たちは「これじゃあ、一部の意見だ」といいます。
冷たい言い方になりますが、そもそも、全部の意見って何ですか?「一部の意見だと主張する方々の意見」は既に一部の意見じゃないんですか。一部の意見を採り上げてはいけないとなったら、もうひとつの「一部の意見」をとりあげるわけにはいかなくなっちゃいますから、発言自体が自己否定になっちゃってますよ??

私は、ユースフォーラムの意見が一部の意見であることを認識しています。

だからこそ、一部の意見と別の意見がしっかり議論する場が必要だと思っています。そして、それを考えるには、公平で公正な「意見を言い合える場」を作っていくしかないと思います。それが全国組織になると考えています。それこそローバーがやるべき議論です。

もちろん、それがすぐにできるとは私は思っていません。紆余曲折があって、様々な議論があるでしょう。しかし、議論する場を作らない限りは、一番最初の議論すらできないのです。さっさと組織を作って、「ローバーが自分たちで議論する」段階になってほしいと思います。

ある人たちは「別に全国組織はいらない」といいます。
自分たちのことを、日本連盟に問いかけなくていいの?日本全体で考えることは特にないの?
特にそういうことがないなら、全国組織自体を否定する理由もないですよね。というか、いらないと考えている人の大半は、そもそも黙っているんですけどね。


もともと私がローバーに求めるものは「自治」です。
世界中、どこを見回したって、100%の自治なんてもんはありません。地方自治ですら、様々な障害がある。

だからこそ、ベンチャースカウトまでで、修得科目といった「指導目標」などの考え方を終えたローバースカウトは、まさに「ローバー(=さまよう人)」として、自治の在り方をその場所・そのメンバーによって様々な形で体験していく必要があるのだと思います。少なくとも、これまでのローバーはそういう思想だったはず。橘章などのローバー向けのアワードが実現しなかったのはそういうことなのだと思います。つまり、大人が押しつけたって、ローバー側が受け取ってくれないってこと。

また、グループで意見をとりまとめる等の「自治の過程で体験する様々な出来事」は、本人が社会に出たときに有用であるばかりでなく、社会にとっても重要なことばかり。いわゆるスカウト技能とともに「良き社会人」には必須の能力だと私は考えています。

たまたま私は修士課程の大学院生を30代で経験したのですが、そのときに感じたのは、卒業までに必要な科目がほぼ決まっている大学生と、自分で選ぶ選択肢がとても広い(というか単位に関係なくどんどん講義に参加するような)大学院生の違いが、ベンチャーとローバーの違いなんじゃないかと考えています。自分の研究フィールドを持ち、そのための「指導教官」は、同じ研究フィールドでさえない場合もあるような感覚は、まさにローバーの自治のイメージでした。定まった「期間」とある程度の方向性さえあれば、ローバー年代の皆さんは、「自治」に関して普通にそのようなことが可能なんだと「大学院」というシステムを見ていて感じました。

更に、その年代。大学生から大学院修士というのは今のローバーとほぼ一緒なわけで。その世代に必要なものとして、「自治」があると強く感じました。

B−Pはローバーのために「Puddle Your Own Canoe」という言葉を残していますが、これはまさに「自治」という言葉を表しているわけです。自分のことを自分でしろってことで。ローバーリングツウサクセスの表紙画にだまされちゃいけない。「Puddle Your Own Canoe」という言葉には別にCANOEの大きさは書かれていないし、「YOUR」という言葉は複数形でもある。「あなた『たち』自身のカヌー」をこいでいいのです。前を向いて、「自分の目標』に向かっているのであれば。

少年団日本連盟初代総長の後藤新平は「自治三訣として「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そしてむくいを求めぬよう」といっています。これは当然、個人だけではなく、グループにも当てはまる言葉でしょう。まさに「自治」。

じゃあ、自治のための「ローバーの意思」がどのように実現するのか、ということが問題になります。

つまり、一人一人のローバーは意思を持っていますが、ローバー全体としてどのように考えていけばいいかを、ローバーが考え、実現に向けて「自治」を行う場所が必要なのだと思っています。現在、地区、県連盟では自治を実現できるところがありますが、全国的にはない。

だからこそ、全国組織が必要であるという認識をしています。

そして、全国組織で議論を進めることが、ローバーの対する日本連盟の施策の転換につながると思っています。遅々として実現しない青年参画は、全国組織での議論とともに「ローバー自身が」解決してくれる可能性が高くなると思っています。

ちなみにここでは「全国組織」という言葉を使っていますが、準備会議での検討の段階で「『会議』が適切な用語じゃね−の?」という話になっています。


で、私は一時期、次のような記事を書いています。
http://riics.seesaa.net/article/43378026.html

この記事は、この前の記事のコメントに対するコメントとして作ったものです。
この記事だけを読んで「全国組織がいらない」と判断する人のために、私はFACEBOOKで次のようなコメントをしました。
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実は私自身、ローバースカウトの全国会議って、何をするのか疑問視していました。
http://riics.seesaa.net/article/43378026.html

しかし、例えば、facebookを使って全国的に情報交換をしていくだけでもずいぶん活動が活性化すると感じています。特にこのグループに参加して、とてもそのように感じています。

それを、全国的に始めてあげればずいぶん変わるのではないか?
そのように期待してます。そして、それを「ローバー自身で」決めることができたら、素晴らしいと感じています。そのステップとして全国会議で各都道府県連盟の代表ローバーに自分たちのことについて議論してほしいと考えています。
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つまり、「問題を解決する方法が確立したから、全国組織、いいんじゃない?」と、私は新たに判断し直していると言うことです。きちんとこの記事のコメントとしても書き込んでありますから、御確認ください。

この全国会議がうまく進むと、多くの手続きを省くことができる可能性があります。たとえば「SNSが公式文書連絡方法だと全国会議で定義できれば」、様々な情報がSNSの中でローバー同士・メンバー間でやりとりできます。

もともと日本連盟理事会以外でも、各県連理事会、地区委員会等に「青年参画」の考えから、青年代表者がメンバーとして規程上入っていながら、しかし実際には選出されていない現実もあります。ローバー同士のやりとりで、ローバーがしっかり自分たちの「自治」を進めてくれれば、仕事を分担して、青年代表として各種会議のメンバーとして情報交換することが可能。少なくともローバーは自分たちの考えをしっかり作ることができるはずだと期待しています。

posted by 黒澤岳博 at 22:07| Comment(8) | TrackBack(0) | ローバー活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
☓ Puddle→水たまり
○ Paddle→パドル・漕ぐ
Posted by s at 2012年02月01日 21:26
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Posted by 近 距 離 逆 援 セ レ ブ at 2012年02月04日 04:41
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Posted by 幸運の出会いNAVI at 2012年02月08日 06:02
平成23年12月28日付で準備委員会より内部通達された「ローバー年代における全国組織設立のための基本実施要項(案)」は一体どなたが作成されたものでしょうか?

Posted by 内部資料より at 2012年02月09日 10:18
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Posted by マッハ55 at 2012年02月10日 06:26
>内部資料よりさん

別に内部通達じゃないと思いますよ。そもそも「案」となっていますから、決定稿ではなく、県コミ会議での議論、意見をお願いした資料ですね。

どこまでを内部といい、どこからが外部とおっしゃっているのかわかりませんが、県コミ会議での配布後、日本連盟各組織内での意見をもとに2月11日の準備委員会で再度議論を重ね、3月4日のスカウト教育推進会議で「案」じゃないものを正式決定してもらっています。そして、昨日か今日開催された評議員会で正式版が配布されています。

いずれの資料も、準備委員会での議論を元にまとめられたものです。誰が書いたのかと問われれば、事務局プログラム課の職員がワープロ叩いたものですが、準備委員会での決議事項です。
Posted by 黒澤岳博 at 2012年03月13日 23:42
 私も以前はローバー隊の隊長でした。少ないローバー隊員のなか、アクティブな活躍のスカウトは、隊の指導者として貴重な存在となり、ローバー活動の特性を発揮するプログラム参加の機会に欠けているのが現状に思えました。勿論、学業や仕事も大切なので彼らの選択に「ローバー活動」は最下位というのが悲しい現実でした。

 そこで考えたのが、「ローバー活動」の「レール」を事前に敷くことで、いつでも彼らを迎え入れる体制を作ることでした。先ずは自前で必要な車両や資材を揃え、あちこちに顔を出すことで「災害救援ボランティア活動」については、「キャスティングボード」を握るほどになりました。「阪神淡路大震災」の経験から保有していた6張りの「災害対応マーキー」は、「東日本大震災」の発生から数日後には「宮城県災害対策本部」にお届けしました。勿論、スカウトユニフォーム着用で、関係者からは大変感謝され、スカウトとしての誇りを感じました。

 また、発災から一ヵ月後にスタートした「スカウトたい焼き隊」の活動はその一例であって、それなりの実績を挙げてきたことから、全世界のベンチャー、ローバーが声を掛けてくれればいつでも対応できる体制が整っています。ベンチャー等の参加も少しずつ増え、今春には神奈川のガールスカウト関係者と石巻への訪問を予定していますし、被災地のみならずライオンズクラブや各NPO団体などからも多くのオハーを頂き、嬉しい悲鳴をあげています。

 3月3、4の両日は、神奈川連盟県央地区の「こどもわくわく隊」と石巻を訪問しましたが、次回を春休みに予定しており、「スカウトたい焼き隊」としては他に予定があり同行できませんが、所有する「ストライクアウト」を貸し出すことにしました。

 貸し出し依頼に対する了解のメールに

稲葉様
 こちらこそ、お世話になりありがとうございました。
来週中には、お届けできるようにします。
 「こどもわくわく隊」等との実績から
------------------------------------------------
「KNAGAWA-SCOUT ASSIST TEEM (愛称K-SAT)」には、福祉車両(ニッサンキャラバン)、エンジン芝刈り機、たいやきユニット、ストライクアト、文字きりマシン等を保有しボーイスカウトやガールスカウトの奉仕活動を支援します。
------------------------------------------------
と言うのは如何でしょうか。
 春休みには、ガールスカウトから石巻で開催される「イベント」の支援を依頼されています。
 どうぞ宜しくお願い申し上げます。」

と送信しました。

 さて、本題ですが、以前は神奈川でも「ローバーフォーラム」の開催毎に参加し、彼らの真摯な取り組みを見てきましたが、一つ物足りない感じは否なめませんでした。また、期待する「ローバーフォーラム全国大会」が採択した内容の成果を知ることができないのは私だけでしょうか。

 経験から、こうした「レール」を敷設するためには、指導者はローバーらの何倍もの努力が不可欠です。会議に全国から代表のローバーを集めて、「何か考えてみたまえ。」では、社会体験の薄い青年達には荷が重いと思いますが。

 追伸「スカウトたい焼き隊」で検索して頂くと沢山の情報が見ることができます。スカウトに対する社会の期待が感じられ、とても面白いですよ。
Posted by 鈴木幸一@横浜第96団 at 2012年03月15日 10:14
私は「現在できる可能性があることは、すでにやっている」と考えています。ローバーの活動の活性化にしてもそうだし、ボーイスカウトの活動全般にしてもそうだし。

そうすると、必要なのは「具体的な活動の情報交換」であると考えています。だからこそ、これまでスカウティング研究集会でみなさんが実践してきたことを共有する作業を繰り返してきました。

その経験から今必要なのは、「情報の共有」だと思っていますし、そのための環境の確保だと思っています。レールを敷設しようとすると確かに努力が必要。だけどそのためのきっかけの場すら確保されていない現在、その議論さえも意味がないと考えています。

ボーイスカウトはスカウトが始めた活動だということを考えれば、ローバースカウトなら自分たちで活動を共有し、そのための場の運営を考えていくことは必要だと考えています。

私は学生時代、東京の大学ローバーの集まり「TURM」で議長を務めていたことがあります。20程度の大学ローバーが集まって情報交換を行っていましたが、私達の頃は事業を行う集団となっており、当時の東京連盟100キロハイク、ローバーキャンポリー、ローバーセミナーなどを実施していました。もちろん先輩方が苦労をしてそのような環境を作ってくださったわけですが、全てローバーで運営してきたことは間違いありません。

そこから考えると、私はローバーの問題は「共に考える仲間が少ない」ことなんじゃないかとも思い始めています。同じ事を考えている仲間がを確保できれば、いろんなことにチャレンジできるはずで、そのための環境を作るために全国会議が必要であると考えています。
Posted by 黒澤岳博 at 2012年03月17日 16:46
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