2009年01月12日

学校における自然体験活動とボーイスカウトの役割

国立青少年教育振興機構メールマガジンを仕事柄拝見しています。
https://www.niye.go.jp/mmaga/index.php

この中で次のような記事を拝見しました。

◇教員免許状更新講習(予備講習)の開設について

 国立青少年教育振興機構では、「教員免許状更新講習」における「教科指導、生徒指導その他教育の充実に関する事項(選択18時間)」について、「体験活動」をテーマに全国の施設で予備講習を実施します。詳しくは、各施設にお問い合わせください。

О詳しくはこちら→ http://www.niye.go.jp/pdf/20yobikousyu.pdf
          ※PDFが開きます

日ごろ、隊運営・団運営の現場としては「学校に何かしらPRをするきっかけを作りたい」と願っているだから、教員免許更新講習のリストに「研修所」が入るようなきっかけ作りをするのが日本連盟(特に、事務局)のお仕事なんじゃないかいなと感じています。


また、今回のメールマガジンには、次のような記事も掲載されました。

◇平成20年度文部科学省委託事業 青少年体験活動総合プラン
 「小学校長期自然体験活動指導者養成事業」

 「小学校の1週間の自然体験活動」において、教育効果の高い自然体験・生活体験の機会を提供するために、プログラム計画立案の助言、活動時の全体指導や活動の様子の把握と助言、事業評価の助言などを行う指導者を養成する事業です。
 全国各地で指導者養成研修会が開催されますので、奮ってご参加ください。

О対象:青少年教育関係者、学校教育関係者、その他自然体験活動に興味・関心のある方で、
     小学校の長期自然体験活動の全体指導者(20歳以上)または補助指導者(18歳以上)として
     活動・協力する意思のある方

О詳細については、企画事業ガイド→「学校長期自然体験活動指導者養成研修」で検索の上、
 各会場に直接お問い合わせください。
 企画事業ガイド: http://jigyo.niye.go.jp/KIKAKU/jigyoguid/item1001.jsp
 文部科学省の関連ページ:
  http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/taiken/08070308.htm
      (担当:文部科学省スポーツ・青少年局青少年課事業係)


これ、何かって言うと、21年度から(だと思う)、学校教育法の改正(社会奉仕体験活動や自然体験活動等の体験活動の充実、平成13年7月)、中央教育審議会答申「青少年の奉仕活動・体験活動の推進方策等について」(平成14年7月)、新学習指導要領の実施による体験活動の充実(小・中学校は平成14年度から、高等学校は平成15年度から)等の状況から、小学校で1週間の自然体験活動を順次実施していくと言うことがすでに決定しているんです。
http://www.mext.go.jp/a_menu/hyouka/kekka/05090202/018.pdf

この指導者の育成が結構急務になっているようで。

レベルとしては「CONEリーダーの資格+2コマの『学校に関する講義』」なんですね。そうすると、ボーイスカウトの研修所を終えた人なら、2コマの『学校に関する講義』を受ければOKのレベル。

文科省もこの自然体験活動指導者をかなり力を入れて育てているんですが、実際の養成事業は国立青年の家系の施設とCONE加盟団体のうち、指導者養成団体が実施しています。でも、ボーイスカウトは入っていない。
http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/taiken/08070308.htm

これ、研修所もこの養成事業に参加させていただいて、+2時間の『学校の講義』を研修所終了後別の日にでも実施して上げればOKな話。つまり、研修所修了者は、ちょっとの交渉で学校教育の中の「自然体験活動指導者」の資格を得ることが出来るということなんです。そして、うまくすると、それをきっかけに学校と連携をとれる可能性があるはずなんです。

こんな流れを見ていると、学校を含め、社会ではものすごく自然体験活動に対して(≒ボーイスカウトの活動に対して)理解しようといているのに、そこからどんどんボーイスカウト側が逃げていこうとしているように思えてなりません。もっと国内における自然体験活動の流れをしっかりおさえておかないと、まずいような気がします。

そのような視点をしっかりおさえて日本連盟全体の流れを考えてほしいし、その手の情報収集もしてほしい。スカウト指導の現場の活動と、日本国内のボーイスカウト全体の方向性を決めることの業務の振り分けって、こういうところなんじゃないかなあと、これらの記事を読んで感じています。

posted by 黒澤岳博 at 12:30| Comment(5) | TrackBack(5) | ニュースから | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
黒澤さん

今年も宜しくお願いします。
小学校長期自然体験指導員養成の講習会に昨年の10月2泊3日と11月1泊2日で参加してきました。偶然にも現地で、盟姉に会い、一緒に楽しみました。ネイチャーゲーム協会の方や環境関係の方、小学校や高校の教員の方がお越しでした。
現CONEリーダー、コーディネータ、トレーナーの方もCONE学校支援リーダーと文科省の小学校長期自然体験指導者資格を取りに来られていました。小生は、コーディネターなのですが、初心に返り基本を大切にすることを改めて感じ、意識を新たにした講習でした。そのうちに、国立青少年教育振興機構小学校自然体験活動指導者の紹介ページに名前が掲載されるのだと思っています。

実情として、現場の小学校では、まだまだ、意識されていません。学校長に正確な情報が届いていないといったところでしょうか?

都道府県の教育委員会の中でも情報として認識しているが、どのように展開されてゆくのかわからない?というのが現状のように感じています。

昨年、複数の県連盟にお招きいただき、ワークショップを開催したおりに、学校教育法や社会教育法が改定されたこと、2013年から小学校長期自然体験活動が行われることをお尋ねしましたが、どなたもご存じなかったです。

スカウティングに関わっている指導者や団体は、自己完結型の取り組みを行っているだけでなく、行政、地域、社会の実情や成り行きを敏感に感じ、施策を講じることが大切なのだと思います。Looking Widerですね。

黒澤さんがお書きのように、日本連盟や各県連盟が、明確なコンセプトを持ちビジョンをたてることが必要だと思います。公益法人を目指すのであれば、しっかりと考えないと・・・・

小生は、団委員長なので、地域に密着した取り組みを行っています。
平成19年度は、プロジェクトワイルド、プロジェクトウエット、PLTのエデュケーターとファシリテーターの養成事業を団で行い、多方面に参加を募り、BS以外の方もご参加下さいました。
BVS隊からVS隊まで、環境共育が的確に盛り込まれた展開ができています。地元の小学校にエコチャレンジ事業で、指導者が、スタッフとしてお招きいただきました。地域に根ざした活動の第一歩を踏み出すことが出来ました。お招き下さった学校長に感謝をしています。

団内の全スタッフが、今のBS環境教育に????マークを持っているようです。BSは、環境教育の魁だと思うのですが、実情にマッチングしていない様に感じているのだと思われます。周囲の団体の方が、広く深く的確に理解意識して取り組んでおられるのかもしれませんね。

平成20年度主催事業は、グループワークトレーニング初級アドバイザー講習会を”市教育委員会の後援”のもと実施致します。小中学校や地域で活動されている社会教育団体やスポーツ団体にも開催案内を配布しいます。

団として、規定集6−7団委員会の役目第4項に準じ取り組んでいます。「団の各隊指導者の選任について責任を持ち、それらの指導者に対し訓練参加の援助を行う」ことも意識しています。団内で出来ることは、可能な限りやってみよう・・・という方針です。

2013年からの1週間程度の長期自然体験活動をきづがわ第1団のスタッフが、全隊指導員として、教員と協働して取り組める下準備を行って行きたいと思っています。

育成会のNPOも視野に入れて・・・・。地域に密着した公益法人も考えてみようかな・・・・。

主役はスカウト!顧客は保護者!→顧客満足度を高めるための取り組みと地域で取り組めることを出来るところからすこしずつ取り組んで行く事。
詰め将棋をモデルとして取り組むことで、総合的に認知度が上がるのだと思っています。

きづがわ第1団キャッチコピー
生きる力と豊かな心→身につけたいねっ! にんげん力社会人基礎力を身につけられるように、取り組んで参ります。

応援してくださいね。

余談ですが・・・・
これからのトレンドは、ダイアログ(対話)だと推察しています。ディスカッションではなくダイアログ・・・!
Posted by 荒堀淳嗣 at 2009年01月14日 00:35
>荒堀淳嗣さん

今年もよろしくお願いします。

具体的な計画として、もうすでにCONEを中心に「野外活動指導者」養成に動いている状態を見ると、意識しないわけにはいかないように感じています。

また、内容として同程度の内容をボーイスカウトでも指導者養成しているのだから、きちんと交渉すれば社会にいい影響を与えることが出来る制度だと思うんですよね。

情報収集と、その活用の視点をもう少し積極的に活用していかないと、加盟員のV字回復は難しいと感じています。
Posted by 黒澤岳博 at 2009年01月19日 22:09
黒澤さん

今が転機なのだと思っています。

「野外体験活動指導者」の講習を受けて思うのは、ボーイスカウトの指導者養成の方が深く展開している部分と全くふれていない(弱み)部分があることです。
5つの発達やキャンプテクニックについては、群を抜いていると思いますが、グループワーク(チームシステム)、パッケージドプログラム(ユニットを用いる)、イニシアティブゲームやネイチャーゲーム、水(海)に関するプログラムに関しては、不得手な部分だと思います。

ボーイスカウトの団体が、
「野外体験活動指導者」を養成するのであれば、シラバスとそれに基づいたカリキュラムが必要である様に思います。

CONEのコーディネターとして、活動している経験と「野外体験活動全体指導者者養成講座」修了した上での根拠のない発想ですが、
*研修所修了者には、1泊2日の理論と実技の研修が必要だと思います。
*実修所修了者には、1日の理論と実技の研修が必要だと思います。
*コミショナーやトレーに関しては、、固定概念のリリースと新たな知識の修得を鑑みれば、1日以上の実修が必要だと思います。
そのほかの知識として、メンタルフィットネス等も必要かもしれませんね。

スカウティング研究センターもCONEの団体なですから、指導者の育成を行ってみればいかがでしょう???お手伝いしますよ。

お書きの、「加盟員のV字回復」には、Re Flameが、必要なのだと考えています。
野球やサッカーに子どもを取られた!どうすれば獲得できるのか?ではなく、野球やサッカーもスカウティングという一貫教育の中の一手法だと考える事が大切なのだと思っています。
その上、生涯学習という大枠から観れば、スカウティングも一手法なのだ!と考え、認めることが出来れば、新たな展開が出来るのだと思います。

スカティング発展のKey Wordは、”Re Flame”その様に考え、団のマネジメントを行っています。


Posted by 荒堀淳嗣 at 2009年01月20日 19:36
黒沢様、荒堀様、お久しぶりです。

>学校を含め、社会ではものすごく自然体験活動に対して(≒ボーイスカウトの活動に対して)理解しようといているのに、そこからどんどんボーイスカウト側が逃げていこうとしているように思えてなりません。

昨年・一昨年と学校側での協力者として動いていて、以前のBSの繋がりを引き込んで来ましたが、「逃げる」という言葉がまさにぴったりかも知れません。

BSは「手伝う人材もノウハウも期待出来ない」と、教育委員会の人の前で公言した様な結果になりました。
Posted by ちずやん at 2009年05月04日 00:11
変換ミスしてしまい
黒澤さんが → 黒沢さんに
申し訳ありません。
Posted by ちずやん at 2009年05月04日 00:12
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