2014年08月15日

23WSJ情報通信技術部員として感じること

「通信技術をだれがどこまで必要とするのか?」というところで、難しいなあと感じています。

業務系はなんとかなりそう。これまでに各部などから具体的な希望があった部分を含め、対策が見込めるんじゃないかと思っています。

ただ、業務系のうち、運営側から参加者側への危機管理的な緊急連絡とかは難しいかなあ、と感じています。受信者を特定できない。危機管理的な緊急連絡って誰に配信できるのか。

日本人だけなら「ここでメールアドレス登録してね」と言っておいて、その受信登録者だけに配信するということは想定できる(16NJでも事前からそれならできると思っていましたが、当日まで特に相談がなく、開会日前日にそんな話を個人的にされて「当日対応は無理です」と私はきっぱりお断りしました)。

だけど、全域にwi-fiがいきわたらない段階で、メールやtwitter、LINEを利用したところで結局日本人(など、各自の携帯電話回線で通信している人)のみにしか情報がいきわたらないという想定になってしまいます。これでは意味がない。全く無いよりはいいという考え方もありますが・・・。

ゆえに、なんとか全域でwi-fi利用できるようにしたい。しかし、wi-fi会場全域保証ができるようにするのはとても高額な設備費用がかかると予想されています(何とかできないかをいろいろ検討しているところです)。
そもそも、幅3キロ奥行き2キロという広大なキャンプサイトに「wi-fiを2週間だけ設置・撤去する」なんて事業は国内でもまだないと思われ・・・。きびしいです。

もともと会場全域がほぼすべて各社携帯電話回線のエリア内。きらら浜は昨年からワイルドバンチフェスという夏フェスが行われ、2日間で3万人以上の「日本人」が携帯電話を利用しても大丈夫なくらい、「携帯電話回線は充実した場所」なんです。wi-fiを常設するようなニーズがないんだよなあ・・・。


あとは「だれがどのように使うのか」という点がむずかしい。

実際のところ、キャンプで通信します?
いや、これまで、坂本さん@鎌倉8団の各ジャンボリーでの努力を見てきていますから、できる限り「通信環境」を整えたいと思っているのです。最近ますます「おじいちゃん度」が増している坂本さん@鎌倉8団ですが、あの頃のパワーはすごかった。勢いで何でもやってた。いまだに私自身は追いついていない。

しかし、ジャンボリーにおける通信環境って、そろそろこんなもんでいいんじゃないかという落とし所を16NJで感じました。

16NJでは、すでに、マーケッティング・コミュニケーション部がfacebookで情報発信、参加スカウトたちのプログラムとしての発信もできている。23WSJでも大会としての参加者による発信は、おそらくこれがメイン。16NJではドーム内に6台の自由に使えるPCを設置し、参加者の通信を活用した用事はそこで済ませてもらいました。あとは、本部用として32回線同時接続の機器を2機設置するとともに、サブキャンプに10回線同時接続の無線LANルーターを2機ずつ配布。業務用と参加者用に利用してもらいました。

23WSJでは業務用以外に、各ハブに大型テント(16NJの成人食堂クラス)設置が予定され、ネットカフェ的な施設はその中に設置できそうなので、参加者はそこで情報発信が可能。もちろんビジネスセンターも設置予定なので、各国派遣団の連絡はそれでOK。電気と回線が確保されている各ハブ大型テント近辺(半径数10メートル)にはwi-fiの電波を飛ばせるから、wi-fi使いたい人は各ハブ近辺に移動してもらう。これらは何とか予定できそうです。

ここから先の「場内全域」にwi-fi設置をどうするかが予算とのせめぎあい。

ソフトバンクのあの機械をただで貸してくれれば、wi-fi回線が使える範囲は確実に広がるはず。なんなら、今年のコミケにもauが導入する「人間wi-fi隊」も、お願いするだけなら可能。http://www.au.kddi.com/pr/comic/
もちろん、それぞれ実現するかどうかは保証できませんが。

しかし、そこまでしてネットワーク利用可能範囲を広げるべきかどうかは、個人的にはとても疑問。お金がかかるから。

どうしてもリアルタイムでネット環境を利用したい人は各自で回線を確保するようお願いし、海外からの参加者も、各自のスマホ・タブレットのためのSIMカードを現地で販売して、それを利用してもらうということでいいんじゃないかと個人的には考えています。

結局、もともと「携帯電話回線は充実した場所」なので、「サービスをだれがどこまで保証するのか」の判断基準が微妙なんですよねえ・・・。それ以前に受信する端末の電源確保も問題だし。来年までに10万mAとかの携帯電源が安く売られるようになると、これまた状況が変わるんでしょうね。
posted by 黒澤岳博 at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 23WSJ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月08日

ICT部の仕事から

16NJではICT部でお仕事をしていました。
副部長なんか引き受けちゃったもんだから、途中部長会議にも参加し、いろいろな運営の問題点が見えて、とても興味深い経験をさせていただきました。

そもそも、委嘱当初は「情報通信技術部」だったのに、いつの間にか「情報通信技術・参加者登録部」に部名が変わっていた時点で、とてもびっくり。要は「システムだけじゃなくて、受付も面倒見て」ということで、仕事のメインが一気に変わったりしたのは「大会運営の混乱」を示しているように感じました。事務局職員も部長を筆頭としたJCT/JDTも、大会の円滑な運営のために、できる限りのお金と知恵を使って準備を進めていきました。

受付業務が意図せず増えちゃったわけですが、そのおかげで受付を担当するISTの皆さんと楽しい仕事をできました。本来数人の「情報通信スペシャリスト」とだけ仕事をする予定が、多くのISTの皆さんと一緒に仕事をすることができたので、とてもいい、楽しい思い出となりました。

しかし、やっぱり大きな大会の運営では混乱はつきもの。

今回はPCを各部で数台配布(それでも全会場で100台)、携帯電話を数台配布(それでもやっぱり50台以上)、ネットワークを本部地域とサブキャンプ本部地域で活用できる配線していったわけですが、これらも打ち合わせのなかで各部に確認し、必要となるものを調整した結果となっています。

しかし、いったい誰が何をどのように通信するのか?情報通信技術部はそれを意識せざるをえませんでした。

たとえば「何か危機的な状況に陥った際、各派遣隊に連絡する方法をどうするか」なんていうのは想定されますが、それを決めるのは、担当する各部。現地で「こういうことできる?」と言われたり、部長会議で「このようなことが足りない!」とか言われるようなことがあったんですが、「前もって決めてくれてれば、できたんだけど・・・。」と思われるものがいくつかあったりして、歯がゆい思いをしました。(突然仕事を押し付けるような話が出てきたり、あり得ない恫喝を受けたり、とても嫌な思いもしました)

もっとも、それらの仕事はすべて『ベースとなる各担当が自分の仕事として、運用してくれること』が前提で「ICT部で代わりに引き受ける」わけにはいかない。いくら混乱の中だとはいえ、きちんと自分の仕事としてとらえてほしいわけです。そうじゃないと『情報通信技術部』ではなく、『総務部』になっちゃうわけで。

つまり「基盤は整備するけど、その先の業務はきちんと自分たちのことだから主体的にやってね。」ということです。そして、そのために制限があるのは、それはいつの大会でもどのの大会でもいっしょでしょう。

私自身は、14NJのときにとてもそのことが気になっていて、このブログに記事を書いていました。

情報の錯綜とその解決のための人材確保
http://riics.seesaa.net/article/22410282.html

今回はISTカタログや各部の業務運営要領で自分たちの仕事が、比較的わかりやすい形になっていると思っていました。

ISTカタログ
http://www.scout.or.jp/16NJ/_userdata/media/ISTcatalog.pdf

情報通信技術部業務運営要領
http://www.23wsj.jp/16NJ/J-06_ICT.pdf

しかし、結果として、具体的に書かれていないことは現場合わせで行われることは当然多い。特にウェルカムセンターはものすごい勢いで「各部のはざまの業務を『受付』『最前線』として行う」ことが多かったし、各部から担当者が来てそれぞれ担当する作業を行うので、各部ごとの仕事の調整をすることもICT部の仕事でした。 

つまり、ジャンボリーという「期間限定の業務」では、ずーっとその仕事を担当し、引継をするということはあまりないので、「当日、だれがどのように運営するのか」を現場合わせすることが多いわけです。

「業務を公平、公正、継続的に行うこと」が本務である公務員の私としては、その現場合わせの感覚はむしろ当然。だって、ジャンボリーでは前任者は大抵いないし、公平公正に継続するための「基準」が文書で明記してあるわけでもないから、手法として「現場合わせ」しかない。

それでも、コミュニケーションの意識を強く持って当日の問題を解決するしかないわけで・・・。
posted by 黒澤岳博 at 10:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 23WSJ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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